FakePlasticTree

ひびのいろいろ

書評

不登校の子どもの漫画を読んだ

学校へ行けない僕と9人の先生 (アクションコミックス)棚園正一双葉社 ( 2015-02-27 )FakePlasticTreeで詳細を見る 不登校になってしまった?子どもの目線から描いた漫画。実際の経験者(当事者)によるノンフィクション。始まりは小学校1年生の担任の先生と…

ダイエットとコンビニ【書評】やせたいならコンビニでおでんを買いなさい

大学時代もう20年以上も前から体重は毎日計測していた。朝起きてシャワーを浴びるその前に体重計に乗ることが自分の習慣になっている。それをちゃんと記録するようになったのは今から5年ほど前。Webサービス上にそのデータはちゃんと記録してある。Withingの…

【書評】ルポ中年童貞

ルポ 中年童貞 (幻冬舎新書)中村 淳彦幻冬舎 ( 2015-01-29 )ISBN: 9784344983724FakePlasticTreeで詳細を見る 中年童貞に関するルポルタージュ。あまり取り上げられることの少ない話題なのでkindleで発売されていたこともあって読んでいた。中年童貞には作者…

【書評】老人喰い:高齢者を狙う詐欺の正体

老人喰い:高齢者を狙う詐欺の正体 (ちくま新書)鈴木 大介筑摩書房 ( 2015-02-06 )ISBN: 9784480068156FakePlasticTreeで詳細を見る 自分の実家にも振り込め詐欺の電話はかかってきたことがあるし,その手法が相当高度になっていることは以前から聞いていた。…

【書評】いぬやしき第3巻

いぬやしき(3) (イブニングKC)奥 浩哉講談社 ( 2015-02-23 )ISBN: 9784063545562FakePlasticTreeで詳細を見る GANTZの作者である奥浩哉氏の作品「いぬやしき」。題名の由来はさっぱり分からない。けどちゃんとしたしっかりとした理由があるんだろう。 GANTZ…

【書評】 レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ

レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ(1) (KCデラックス イブニング )山本 直樹講談社 ( 2015-02-23 )ISBN: 9784063770889FakePlasticTreeで詳細を見る 連合赤軍を描いた山本直樹氏の漫画『レッド』が題名を変えて新たなシリーズとして刷新された。その名も…

【書評】かあちゃん

かあちゃん (講談社文庫)重松 清講談社 ( 2012-04-13 )ISBN: 9784062772303FakePlasticTreeで詳細を見る 重松清は男の哀しさを描くことが非常に上手だと思う。哀しさというか人間の二面性。一見嫌なやつの裏側。よいやつの悲しみ。人々の抱えている人生を描…

【書評】今更ながらとんび

『箒川を渡って』はあの重松清氏の名作『とんび』をNHKがドラマ化した時の主題歌となった曲。このドラマにより僕は”踊ろうマチルダ”という芸術家を知りそして虜になった。日本語の美しい力、男の哀しさを切実に直情的に素晴らしい曲だ。 そしてこのドラマの…

【書評】お父さんがキモい理由を説明するね―父と娘がガチでトークしました

お父さんがキモい理由を説明するね―父と娘がガチでトークしました (Linda BOOKS!)中山 順司泰文堂 ( 2014-04-16 )ISBN: 9784803005325FakePlasticTreeで詳細を見る 40歳代のお父さんが中学生の娘とファミレスで1つの話題について語りつくす。その内容をまと…

【書評】母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 (BUNCH COMICS)宮川さとし新潮社 ( 2014-08-09 )ISBN: 9784107717610FakePlasticTreeで詳細を見る タイトル名がとにかく強烈でそれだけで,この書籍を読むのを躊躇してしまう程。しかしタイトルと比較して内容…

【書評】五色の舟

五色の舟 (ビームコミックス)近藤ようこ, 津原泰水KADOKAWA/エンターブレイン ( 2014-03-24 )ISBN: 9784047295476FakePlasticTreeで詳細を見る 文学を感じる漫画というのに時々出会うことがある。最近で言えば,児童擁護施設に生きる子ども達を描いた松本大洋…

軽井沢グランドフォンドにむけて

次の目標へ_グランフォンド軽井沢にむけて - FakePlasticTree 次の目標へ_グランフォンド軽井沢にむけて - FakePlasticTree 軽井沢の自転車の大会を決意したのが去年の年末。今まで100km以上のレースは出場したことがないのでかなり緊張。本当に自分が完走で…

キングダム最新刊とと電車の開通と

朝起きたら雪が静かに降っていた。雪がふる時の朝は雪に音が吸収されていつもより静かな朝になる。雪が積もっていなくてもそんな感覚になるからなんか人間の感覚とは不思議でいい加減なものだ。その後の通勤の時間を考えると憂鬱になるけれど,でも雪の降る朝…

【書評】日本‐喪失と再起の物語:黒船、敗戦、そして3・11

もし自分が日本の現代史の書籍を誰かに薦めるとしたらこの本を選ぶだろう。それだけ素晴らしい本であった。 作者は英国のフィナンシャル・タイムズの記者で数年程日本に滞在した人物。 この書籍の何が凄いかと言って,その圧倒的なインタビューと取材の量であ…

【書評】僕だけがいない街

僕だけがいない街(5) (角川コミックス・エース)三部 けいKADOKAWA / 角川書店 ( 2014-12-29 )FakePlasticTreeで詳細を見る 「僕だけがいない街」は再上映(リバイバル)という特殊能力をもった主人公の話。 再上映とは直後に生じる「悪いこと」が取り除かれるま…

【書評】新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方

新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)池上 彰, 佐藤 優文藝春秋 ( 2014-11-20 )ISBN: 9784166610006FakePlasticTreeで詳細を見る 年末に読んだ書籍。今をときめく二人の対談本。 著者の二人共に超多忙な生活にも関わらず共通しているのは,…

【書評】聲の形

新刊が発売される度に楽しみにしていた作品(漫画)の1つがとうとう終結を迎えた。その名も「聲の形」。2014年は刻々といい、素晴らしい漫画が素晴らしい形で終結することが多かった年だった。 【書評】刻刻 - FakePlasticTree 「聲の形」は聾唖の女子高生「…

【書評】通訳日誌

通訳日記 ザックジャパン1397日の記録 (Sports Graphic Number PLUS)矢野大輔文藝春秋 ( 2014-11-27 )ISBN: 9784160082045FakePlasticTreeで詳細を見る 当たり前だけどスポーツは誰の目にも明らかなほどに結果がはっきりとわかる。なので結果が上手くでなか…

【書評】浮浪児1945.:戦争が生んだ子どもたち

浮浪児1945‐: 戦争が生んだ子供たち石井 光太新潮社 ( 2014-08-12 )ISBN: 9784103054559FakePlasticTreeで詳細を見る 昭和の戦災孤児を追ったノンフィクション。 今まであまり触れられていたことのない題材であったのでとびついて購入して読んで見た。呼んだ…

【書評】山上敏子の行動療法カンファレンス

山上敏子の行動療法カンファレンスwith下山研究室山上敏子, 下山晴彦岩崎学術出版社 ( 2014-09-01 )ISBN: 9784753310760FakePlasticTreeで詳細を見る 全くジャンルの異る書籍であるが、今回読んだ山上先生の本を読んだときに以下の書籍のある一文を思い出した…

結構リアルな戦争漫画_『サバイビー』

こんな懐かしのまんがとがサクッと購入できるとは【書評】モンモンモン - FakePlasticTree こんな懐かしのまんがとがサクッと購入できるとは【書評】モンモンモン - FakePlasticTree 90年代前半に自分の中で大ヒットした漫画「モンモンモン」。ギャグ漫画と…

【書評】刻刻

物語を作者の意図通り納得の出来る形で完結できるのは漫画の場合難しい。人気が出るほどにその連載は延長されていき、終了するのが難しくなってゆく。1980年代のジャンプに連載されていた数々の漫画などはその端的な例だと思う。 もっと話を切り詰めて完結ま…

【書評】本当に残酷な中国史大著「資治通鑑」を読み解く

「三国志」や「項羽と劉邦」かあれだけ日本の少年の心を捉えて離さないのは、「そのスケールの広大さ」にあると言って良いように思う。何しろなんでも桁違い。戦争の時に駆り出される兵隊の数が数十万。日本の戦国時代の10倍ほど。しかもそのような争いが比較的…

世代交代!【書評】キングダム36巻

キングダム 36 (ヤングジャンプコミックス)原 泰久集英社 ( 2014-10-17 )ISBN: 9784088900278FakePlasticTreeで詳細を見る キングダムは凄い漫画だと思う。中国の広大な舞台で闘う男たちを描いた漫画。秦の始皇帝の若き日々を取り巻く様々な男たち。知謀策略…

【書評】聲の形_4巻

聲の形(6) (講談社コミックス)大今 良時講談社 ( 2014-10-17 )ISBN: 9784063952216FakePlasticTreeで詳細を見る 「聲の形」は聾唖の少女を取り巻く物語の漫画だ。すっきりとした絵柄ではあるけれどその内容はけっこうシビアで第1巻の虐めのシーンなどは思わ…

こんな懐かしのまんがとがサクッと購入できるとは【書評】モンモンモン

iTunesで楽曲が販売されるようになって1番嬉しかったし有益であつたこと、それは自分のお目当の曲が楽曲単位でスパッと購入できるということであった。 アルバムの中で「この一曲だけどうしても聞きたい!」という楽曲は結構ある。 そうやって目的がはっきり…

政治家はやっぱり面白い【書評】私を通り過ぎた政治家たち

政治っていうのは本当に見ていて面白い。そこには人間の様々な生き様。汚いところを含めた人間の生き様が現れているからだろう。 人の常認欲求を格別に満たすものに政治という仕事があるのだろう。だから一旦政治家となると中々歳をとっても辞める人がいない…

勇気をもう一度与えてくれた本「知的生産の技術とセンス ~知の巨人・梅棹忠夫に学ぶ情報活用術~ 」

知的生産の技術とセンス ~知の巨人・梅棹忠夫に学ぶ情報活用術~ (マイナビ新書)堀 正岳, まつもと あつしマイナビ ( 2014-09-25 )ISBN: 9784839947033FakePlasticTreeで詳細を見る 「知的生産の技術」というバイブルは自分にとってはあまりにも敷居が高かっ…

【書評】「関係性の貧困」に生きる少女たち

女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち (光文社新書)仁藤 夢乃光文社 ( 2014-08-07 )ISBN: 9784334038144FakePlasticTreeで詳細を見る 恥ずかしながら自分はメイド喫茶という存在は知っていたものの、女子高生とお散歩をするJKお散歩というもの…

【書評】夢子ちゃん

今回よんだこの漫画、青野春秋氏の「夢子ちゃん」。青野氏といえば中年男の悲哀と笑い、そして優しさを描いた漫画「俺は、まだ本気出していないだけ」があまりにも有名な漫画家。映画化もされてすっかりと有名になった。 ダメな男、でもかっこいい男の哀愁を…