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ひびのいろいろ

【書評】いぬやしき第3巻

GANTZの作者である奥浩哉氏の作品「いぬやしき」。題名の由来はさっぱり分からない。けどちゃんとしたしっかりとした理由があるんだろう。

GANTZの時もその圧倒的な画力に自分は感動した。漫画の次元が映画に更に近くなったと思ったものだった。その画力にストーリー展開が負けてしまっている部分もあったかもしれない。けれど確実に日本の漫画の歴史に残るの作品であると思った。

この「いぬやしき」はGANTZよりも更に作者の画力がパワーアップしている。まるで映画でも見るかのように漫画を読み進めることができる。とにかく絵が綺麗。高層ビルに佇む男の姿など見とれてしまうほど。

ストーリー展開も面白い。奥浩哉の真骨頂である"なさけない男"がこの巻でもしっかりと登場。そんな男の前に立ちはばかる圧倒的な暴力的存在。そしてなさけないおじさん(おじいちゃん?)。これはちょっとGANTZの展開に似ているのかもしれない。

ちょっと残念なのは今回発売された第3巻を読み終えるのに10分もかからなかったこと。本当にあっけなく終わってしまう。その物足りなさが何とも残念。