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ひびのいろいろ

あの頃

youtu.be映画『あの頃。』公式サイト

アイドルオタク達の映画なのかなぁと思って見てみたらちょっと違った。それはとてもよい意味で裏切られた。

「あの頃」というこの映画の題名は中年を過ぎた自分の心にも随分と突き刺さる。生きていく年数を積み上げるとだれにだって「あの頃」と思える時代が出てくる。そしてその時代が共通の想いをもった仲間と過ごせればそれはとても幸せな人生なんだろう。青春を過ぎて社会の現実に直面化した時に、共通の趣味をもった仲間と出会えた映画の登場人物は最高に幸せそうに見える。

想えば自分はほとんど仕事関係の仲間しかもてていない。そういう意味では寂しい人生だなぁと今更ながら実感してしまった。しかし学生の頃なら一緒の空気感をともに過ごした少数の仲間がいる。その思い出で今も何とか生きながらえているのかもしれない。そういった時代や人々には今も感謝しているし、挫折の多い半生だったがやり直したいとも考えない。

仲間(他者)との思い出は誰にだってその人の生きて行く力になる。そういう思い出を作ってほしくて今の仕事を続けているのかもとおもう。