FakePlasticTree

ひびのいろいろ

戦争と家族の絆

lageri-movie.jp

年末に映画をみた。少し年末に時間が出来たので何か見たいなぁと思いNetflixをぼんやりと見ていたのがきっかけだった。選んだのがこの映画「ラーゲリより愛を込めて」だった。

自分のルーツの1つは満州にある。太平洋戦争当時に祖父は満州において関東軍で任務にあたっていた。終戦間際に家族ごと日本に帰国したから、この映画の背景にあるようなシベリア抑留は祖父は経験していないが、満州にはそういうわけで少しの愛着がある。子どもの頃にソ連軍への恨みは.祖母からよく聞かされた。ことあるごとに、中国の人達の温かさとソ連軍の冷徹さを祖母は語っていた。その時の祖母の目は子どもながらに怖かった。それほどロシア人を憎んでいるんだろうなと子どもながらに思ったものだ。この映画をみて、そんな子どもの頃の記憶が蘇ってきた。

しかし、この映画をみて印象的だったのは人の笑顔だ。慈しみにとんだ柔和な笑顔だ。二宮和也氏や北川景子氏の自然な笑顔が映画を見終わった後もずっと心の中に残っている。

戦争映画ではあるけれど、そして決して幸せな内容の映画ではないのだけれど、なぜかすごく幸せな気分になれた作品だった