結構リアルな戦争漫画_『サバイビｰ』
こんな懐かしのまんがとがサクッと購入できるとは【書評】モンモンモン - FakePlasticTree
90年代前半に自分の中で大ヒットした漫画「モンモンモン」。ギャグ漫画として一級品でそして最後には感慨に浸れるという作品でそれは素晴らしかった。 その同じ作者の「つの丸」氏の戦争シリアル漫画がこの「サバイビー」。
自分は知らなかったが少年ジャンプで連載していたらしいこの漫画。全三巻であるが､おそらく途中で打ち切りになったのだろう。ストーリーがちょっとまだ未完成な所で終了している。
ただだからといってこの漫画の価値が失われるわけではない。絵はコミカルながら（しかも「モンモンモン」の時より画力が大幅に向上している。作者も随分と精進したのだろう。プロフェッショナルだなあ）､内容は非常にシリアス。少年漫画らしくない。
主人公はミツバチ。ある日オオスズメバチの大群に襲われミツバチのコロニーが壊滅的な状況に追い込まれる。圧倒的なオオスズメバチの大群。それに向かってなんとか最後の希望を繋げようとするミツバチの仲間達。
その仲間達は熱い。ギャグ漫画的な要素など一切なくひたすら熱い。自らの種の保存のためひたすら自己を犠牲にし奮闘するミツバチの仲間達。
檄を飛ばす隊長の存在。こういった言葉に思わず心が熱くなってしまったり､自らが所属する共同体を守るためにひたすら闘うその姿は以外と人間との共通点もあるのかもしれない。
