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ひびのいろいろ

【書評】聲の形_4巻

聲の形(6) (講談社コミックス)
大今 良時
講談社 ( 2014-10-17 )
ISBN: 9784063952216

「聲の形」は聾唖の少女を取り巻く物語の漫画だ。すっきりとした絵柄ではあるけれどその内容はけっこうシビアで第1巻の虐めのシーンなどは思わず目を背けたくなる場面の連続。

その第1話が週刊誌に連載された時にはちょっとした騒ぎになっていた。結局、当事者団体の掲載許可が下りた結果として雑誌へ発表された作品ではなかったかと思。その雑誌掲載の内容が非常に衝撃的で雑誌を自炊して自分のEvernoteの中にその作品を保存してある。

聲の形 - Wikipedia

その「聲の形」の最新刊が発売された。相変わらず明るい内容でない。

そして前巻の最後の衝撃的な場面からより一歩進んだストーリー展開となっている。その展開がまた辛い。

表面上は社会に適応している人物も裏の顔があって、それが恐ろしくも小さい。そしてクラスで1番の美人だって、秀才でイケメンの奴だって変わりない。だれもがもがきながら生きている。若い10代の半ばってそんなもんだろう。何時だって死と隣り合わせ。ギリギリのせめぎ合いの中で生きている。

ストーリー展開に若干無理がある部分があると思うけれど名作であることに変わりなく、今後のストーリー展開が益々楽しみな作品。

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