FakePlasticTree

ひびのいろいろ

ジュネーブへ

丁度数週前に仕事で行ったのはスイスのジュネーブだった。国外へ仕事で行くのは台湾に続いて2年ぶりのこと。 丸半日飛行機で移動するのは大変疲れたが、その間にずっと書籍の奧で埃を被っていた本を読破できたのは随分とすっきりした。爽快感が強まった。

読了した書籍はこちら。おそろしく分厚い書籍だった。精神療法のスーパービジョン制度の問題点を記した著。今まで朧気ながらぼんやり考えていたことが見事に言語化されていた。言葉はかなり難解で読み進めるのに骨が折れたけれど、読んで良かったと思えるものだった。しかしもう1回読む気にはならないなあ^_^;

しかしあとがきに記してあった以下の一文は至極納得が出来るものだった。覚えておこう。

タフでなければセラピーを行うことはできない しかし傷つきやすいがなければセラピーを行う資格はない。人がもつ傷つきやすさを守ることがスーパーヴァイザーの仕事であり、セラピストの仕事でもあるということを本書はきっと教えてくれるだろう。 (P417)

ようやくついたGenevaはレマン湖に佇む、それは美しい街だった。鉄道の駅周辺部はちょっとゴチャゴチャしていたが、旧市街は歩くだけで楽しかった。そして街中にゴミがあまり落ちていなかった。カラスを街中で見なかったのはそんな理由もあるのかもしれない。

食事も美味しかったが、なにせ物価が高い。マクドナルドに行っても軽く1000円は超えてしまう。スイスの平均年収を調べたら日本の2倍ぐらいあった。それぐらいあったらまあ生活できるか。

仕事の合間に教会で1時間ぐらいボーッとしていた。神聖な場所はやはり心が安まる。僕は神社で周囲の音に耳を傾けながら歩くのも好きだ。 そして、今後の仕事の方向性について色々考えてまとまったような気もした。