FakePlasticTree

ひびのいろいろ

熱い男の野球の野球漫画

無駄に男臭いものが何故だか急に欲しくなる。

年末になると何故だかスクールウォーズを無償に見たくなり、そして同じ場面を連想しては涙にくれる。こんな臭い話は実際にないだろうと理性的には分かっていつつも 大袈裟に感動してしまう。それはきっと年齢のせいだけではないだろう。教師から生徒への暴力など現在では公共の電波に乗せられない場面も多い。

しかしこういう熱いストーリーは絶対に一定の需要があるものだ。

というわけでこの漫画。熱い男の野球漫画。

まだ1巻しか読んでいないのだけれどとにかく男臭い。女性は一切でてこない。男と男の熱い戦い。主人公が貧乏なのも良い。しかも巨人の星の「星飛雄馬」の家庭のように絶望的な貧乏でない。どこかゆるい。しかしそれがまた魅力。ひとたび野球の場面になると圧倒的な画力に夢中になる。ちょっと雰囲気は「リングにかけろ!」の戦闘シーンのようだ。

久々の硬派な野球漫画。硬派な野球漫画といえば個人的に「キャプテン」や「プレイボール」が頭に浮かぶ。地道に頑張ることがこんなに端々と書かれたものも他にないだろう。多分アジアとか日本でしか受け入れられないタイプのストーリーだ(しかし史上最強の野球漫画だと個人的には確信している)

「錻力のアーチスト」はベクトルは正反対ながらしかし熱い野球漫画だ。登場人物がとても中学生や高校生に見えないのも良い(^-^)。バッティングシーンの迫力は随一。心臓を撃ち抜くように描かれたコマは本当に迫力がある。

名作になりそうな予感で次巻以降も読むのが楽しみ