【書評】しんみりと次ぎの戦いに備えて_キングダム34巻
驚くべきスピードで連載が進み、驚愕のテンションでそのおもしろさが持続している中華歴史漫画キングダムの最新刊。そのキングダムの最新刊が発売された。前巻を読んだのが確か1月頃。
FakePlasticTree - 合従軍との長く激しい戦いの終焉【書評】キングダム33巻
そのキングダムの34巻が発売された。なのでほぼ3ヶ月ぐらいのペースで新刊が発売されていることになる。凄いペース。枯れない作者の才能に脱帽。
合従軍との戦いが終わった後の物語
このキングダムの34巻はやっぱり最高に素晴らしかった。合従群との戦いが終わり、次ぎの戦いまでの間の物語について描かれている。従ってあまり派手で血湧き肉躍るような戦闘シーンなどはない。しかしどの巻よりも自分はしんみりとしてしまった巻になった。
その一番の原因は蒙ごう(驁)の死に思いを馳せる蒙武の佇まいだろう。
「凄まじい長旅であったな。親父どの (P100)」
と幼少期の回想をしながら天空を見上げる蒙武の姿はなんともいえずよかった。
キングダムでここまでしんみりとなれるとは考えてもみなかった。そして34巻の後半では定番のキングダム的な圧倒的絶望的展開が。史実に基づくのでストーリーは読めてしまうのに、興奮してきてしまう。
本当に凄い漫画だ。