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ひびのいろいろ

【書評】予告犯

週末は腰が痛くて本ばっかり読んでいた。机に向うのもちょっと億劫だったからだ。数年に一度ぐらいこんな状態になる。今回は当直中にソファで変な体位で寝ていたからだと思われる。やっぱりしっかりベッドで寝たほうがいいんだろうな。

そんななか読んだ本は仕事に関係する本から漫画まで様々。読んだ漫画の中で傑作だったのはこの「予告犯」という漫画。

予告犯 1 (ヤングジャンプコミックス)
筒井 哲也
集英社 ( 2012-04-10 )
ISBN: 9784088793108

ジャンプの漫画というと、戦闘物が多くて最初は面白くても、その連載が長引いて間延びして面白さが消えてゆくもの少なくなかった。

この「予告犯」という漫画はサスペンスまんが。きっちり3巻で完結。内容も無駄な処がなく緊迫感ま満載で終了している素晴らしい漫画だ。

ネット上で犯罪予告をしてから犯行を重ねてゆく犯人たち。当初はただ単に注目を集めたいがための行為に思われたが、実はあるもくてきのための行為だった。というストーリー展開。

最後の数ページは少しホロリとさせられる。人間は自分が死ぬ価値があると思えれば自分の命などは惜しくなくなるのだろう。そんな言葉と登場人物の顔、笑顔がいつまでもリフレインしてくるそんな趣深い漫画であった。

傑作。

via PressSync