FakePlasticTree

ひびのいろいろ

憂鬱 

あんまり政治的な話は得意ではない。そして意識的にそういう話は公開しないようにしてきた。しかし最近妙な胸騒ぎがしてたまらない。きっかけは東京都の都知事選からだった。なんとも薄っぺらく自己愛的な人物だなあと思った。そして自分の感覚とは随分と乖離してその人物が都知事となり、都議選も圧勝のうちに終わった。暗澹たる気分になったのを覚えている。

自身の感覚が世間一般とかけ離れているのだなと思った。しかしその後の経過を見る限り、自分の感覚がそれほど誤っていないことにも気が付いた。「この人には税金を使われたくない」と心底実感できた初めての人物だ。それはやはり、大義がなくエネルギーが自己に向いているからだろうと思う。

そんなそぶりを少しでも感じると、ちょっとどうにも止まらない嫌悪感が自分の中に生まれてきてしまう。仕事では気にならないが、私生活では別だ。許せない。

そして今回の衆議院選挙だ。そのどす黒い、利己的なエネルギーが充満している。ファシズムに行く流れとはこういうものなんだろう。感情で政治が動く。「なんとなく嫌い」「生理的に受け付けない」というエネルギーだけで意思が動く。

劇画ヒットラー (ちくま文庫)

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今回だけは(今までも行っていたけれど)選挙に行こう。自分の意思をはっきりと示そう。

仕事で一杯一杯の毎日だけれど、この流れだけは止めたいと考えた。