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ひびのいろいろ

人前で喋る経験

久々に人前で喋る仕事。仙台に言って話をしなければならない仕事だった。

子どもの頃から言葉を操るのはあまり上手ではなくて、むしろ苦手だった。特に人前で喋る場合など頭の中がドンドンとぼーっと熱くなってゆくのが分かり最後には何も話せなくなってしまうというパターン。だから朝礼の挨拶や日直の仕事なんていうのは学校生活の苦痛の仕事のひとつ。そういう日は朝布団の中で悶々とした時間を送っていたものだった。

しかし、仕事を初めてからどういうわけか人前で喋らなければならない仕事が多くなってきた。最初はかなりの苦痛であって、今も苦痛なことには代わりない。しかし「どうせ自分はこんなもんだ」と考えるようになってから大夫気持ちが楽になっていったと思う。

変に卑屈になるわけでもなく、自信過剰になるわけでもなく。

等身大の自分で受け入れられなかったらもうしょうがないかな、と気楽に考えられるようになった。

そういう風な気持ちになれるようになったのも良いことなんだろう。歳を重ねてゆくことに1つ良い意味があるとしたら、その中の1つにはこうやって「ちょっとずつ色々なことに諦めがつくようになってゆく」ことなんだろうと思う。

そして昨日の講演では久しぶりに読み原稿を作成して自分の講演を行った。読み原稿を創るのは確かに大変だったけど、それはそれで色々勉強になることがあった。今までめんどくさくてあんまり創らなかった原稿だけど、心を大きく持てるという意味ではやっぱり僕には必要な作業なのかもしれないな。

もう一度色々初診に戻ってやってみよう。と思えた一瞬だった。良い経験をしたな。我ながら。