FakePlasticTree

ひびのいろいろ

夜の中野の街で考えていた

年齢を重ねれば重ねるほどに人との付き合いは増やした方が良いのだろう。特に男の場合に仕事以外で接する人のバリエーションは学生時代と比較すれば極端に少なくなってゆく。子どもがいれば、学校や習い事での繋がりで横の幅は広がる。

しかしその横の幅というのが結構めんどくさい。子どもという一因子を通過するとそこに様々な人の様々な想いが付加される。そうした空間は圧迫感があり過ぎて数分と体が持たない。自分の中のスイッチを切り替えて対応する。自然と心と体のエネルギーが枯渇する。

所詮、人付き合いには向かない体質何だろうな、と投げやりになる。とは言っても一人でグダグダしているのも何だかつまらない。色々面倒くさい体質だ。まぁ人間なんてそんな物かもしれない。葛藤の狭間で息苦しくどうにか生きている。

歳をとったら色々な葛藤が薄くなって生きることそれ自体が楽になってゆくのかと考えていた。まぁそういう一面も確かにあるのかも知れない。総数で言えばそうだ。

しかし年齢なりの葛藤というか苦しみというのはやはりある。当然といっても良いだろう。

そんなことを考えていたら何だかとても苦しくなってしまったが、それでも生きていけるのは少しでも横の繋がりが自分にも残っているからなのかも知れない。

そんなことを週末の夜の中野の街で考えていた。