自転車で思い出の地へ160km
週末は同僚と自転車旅行に行っていた。場所は僕が20代のほとんどを過ごした場所だ。東京から自転車で距離にした160kmぐらい。丸1日かけて走っていた。自分が過ごした場所の思い出をたどるようにひたすらペダルを漕ぐのは何とも言えない気持ちになる。20年ぐらい前からだいぶ変化した場所もあれば、そうでない場所もある。
街の影からひょっこり見慣れた顔が「よお!」と言いながら現れてきそうな気さえしてくる。そんな気持ちを感じながらペダルを漕いでいると思わず泣きそうになってくる。これは何の涙だろう。きっとそれは過去はきっともう戻ってこないという絶望の涙なのかもしれない。
でもどことなく暖かい気持ちにもなれる。昔自分がたどった場所とその空気感をこうして味わえるのはやっぱり至極幸せなことなんだろう。それが出来ている自分も大層幸せなんだろう。
そして一緒に走ってくれる仲間がいて本当に良かった。