FakePlasticTree

ひびのいろいろ

被災地支援で感じること。

何回目かの被災地支援。最初に行った時は「これが本当に人間の力で立て直せるものなんだろうか」と愕然としたのを思い出す。

しかし街を訪れるたびに街並みは確実に綺麗になり、夜の明かりは戻っている。飲食店などは訪問する度に店舗数が増え、活気もある。日本人の、もしくは人間の力って凄いと素直に思う。水も電気もまったく使えないような状況からよくぞここまでとも思う。

それにしても目立つのは町中にあふれかえる”がんばれ(る)”の文字。ラジオをつけても”がんばれ”テレビをつけても”がんばれ”。いいかげん自分でもウンザリしてくる。”がんばれ” ”絶対負けない” なんていう言葉じゃなくて しんみりと静かに悲しむ場が時として必要なんじゃないか。むりやり矯正ギブスのように元気を注入されることなど誰も望んじゃいない。悲しくても、疲れていても前を向く姿勢ができない人だっていると思う。

被災地には本当に色々な思惑をもった人が多数訪れている。そういう人達をみるだけで、時には勇気づけられ、時にはウンザリすることが多い。自分も他の人からどう思われているかはわからないし、自分のやっている行動に確証はない。しかし自分の信じる道をあまり派手にならずに地道に目立たずやっていけたらいいな。