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ひびのいろいろ

今年読んだ書籍

2016年は自分にとって少し忙しい年だった。慌ただしい年だったといってもよいかもしれない。かと言って業績があったか? というとそういうこともなかった。心に余裕がなく中々読書も進まなかった。心に余裕がないとどうしても仕事中心の読書になるなあと思った。それは結局は仕事に良い方に作用していないんじゃないか?と個人的には考えている。

今年1年のメディアメーカーの統計(といっても読了数だけだけど)を見返していた。年間に読了した書籍が100冊に満たず65冊程度だった。月に直すと5冊程度。週に一冊読むぐらいか。寂しいものだ。これじゃあいけない。でもそんな中でも色々な良書に出会えた。

医師の感情

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Danielle Ofri
医学書院 ( 2016-05-30 )
ISBN: 9784260025034

とても自分自身が励まされた書籍だった。とかく現場にいると自身が負の感情にまみれることが多い。時としてその泥沼にどっぷりと浸かり自分のことを見失うことも少なくない。そこから大抵自己嫌悪も始まる。それで抑うつ的となってゆく。そんな自分を時折責めてどういしようもない気持ちにもなる。

そんな自分をちょっとだけ許されているような気分にさせてくれ、そして励まされてもいるような気がした。分量はあるが、医療関係者であれば是非読むことをオススメしたい本だ。

蛇行する月

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桜木 紫乃
双葉社 ( 2013-10-16 )
ISBN: 9784575238358

気持ちが荒廃してくると、しっとりとした絹のような物語が読みたくなる。それも綺麗な物語じゃない。桜木紫乃は1年に2-3回その作品を読むのだけれど毎回、心の中を洗ってくれるようなそんな気持ちにさせてくれる。中年以降の大人じゃないと中々この作者は受け入れがたいだろう。

「蛇行する月」は最後のその言葉の選び方が分かった。”医師の感情”とは違った意味で色々励まされるようなそんな作品だった。

総理

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山口 敬之
幻冬舎 ( 2016-06-09 )
ISBN: 9784344029606

超人的かつ精力的に仕事をしている(ように私は感じる)安倍総理。好き嫌いはあるのだろうけれど、この本は面白い。権力争いというのは少し離れてみると抜群のエンターテイメントだと感じた。

補足

漫画では「100万円の女」「ゴールデンゴールド」などが面白かった。「僕だけがいない街」も完結した。漫画は結構読んでいるんだよな。ははは。