FakePlasticTree

ひびのいろいろ

Apple Watch Series_3

初代Apple Watchはちょっと久しぶりに昔のAppleらしい製品だった。 端的に言うと『先進的だがイマイチ』というか『使い物にならない』

なによりも不満点はその遅さであった。画面は綺麗だがとにかく遅い。アプリケーションの起動などちょっと時計を投げつけたくなるレベル。数十年前のAppleの先進的PDA、『Newton』を思わず連想、いや『PiPPiN AtMaRK』か。まあ当然のごとく殆ど使わなくなっていった。

しかしSeries3になってその印象は大幅に変わった。

  1. 処理スピードが大幅に速くなった
  2. バッテリーが大幅に改善した

この二つが大きく印象をかえた。スピードとバッテリーのどちらも大幅にというところがポイント。これは約10年前のiPhone3⇒3Sの変化にも通じる。スピードで言うと、Apple Watchのアプリを使用する意欲が沸くようになった。そして1日普通に使用してもバッテリーがもつ!。一気に実用的な製品になった。

OSが進化したことによる利点も多い。iPhoneで音楽を聞いている時にはApple Watchの画面は自動的にMusicの画面になる。ワークアウトの時も同様。こんな細かい使い勝手が徐々に上がってくるところがなんとも快感。

ここ2年は左手はGARMINに占有されていた僕の左手であったが、これからはApple Watchになるだろうと思った。右手にはまだFitbitがついてはいるけれど

奈良へ

仕事で奈良に行った。 中学の修学旅行以来だから、20年ぶり。当時も確か東大寺に行ったのだと思う。その場所に行っても当時の記憶があり蘇ってくることは全くなかった。鹿に煎餅をあげたことくらいしか記憶にない。

合間に法隆寺に行ってきた。奈良から来るまで数十分という距離でなかなか行きづらい場所であった。そのせいもあって観光客がほとんどいない。何せ東大寺は「ここは中国か?」というほど中国語が飛び交い人でごった返していた。

静寂が心地よく、寺の鐘の音や歩く度に心地よく耳に響く砂利の音に癒された。法隆寺は一気にお気に入りの場所になった。

天気がもう少し良かったら最高だったのだけれど。

仲間と食べた食事も最高だった。

キングダム47

そろそろ発売しているかな、と思ってリアル書店を覗いてみたらやっぱりあった「キングダム」最新刊。もう読み始めたのは随分前のことになる。 連載当初から読んでいたわけではなくて、もうブームに火がついた後からだった。ちょっとブログで検索してみたらそれは4年前であった。

www.yoshitaka4729.com

まだ4年しかたっていないのか? とも思った。しかしずっと第一巻からテンションが一定の漫画というのも珍しい。中だるみというものが一切ない。次々と魅力的な人物も登場する。

本巻は「楊端和(ようたんわ)」と「王翦(おうせん)」の活躍が見所。特におう王翦の、不気味さはひたすらカッコ良い。

憂鬱 

あんまり政治的な話は得意ではない。そして意識的にそういう話は公開しないようにしてきた。しかし最近妙な胸騒ぎがしてたまらない。きっかけは東京都の都知事選からだった。なんとも薄っぺらく自己愛的な人物だなあと思った。そして自分の感覚とは随分と乖離してその人物が都知事となり、都議選も圧勝のうちに終わった。暗澹たる気分になったのを覚えている。

自身の感覚が世間一般とかけ離れているのだなと思った。しかしその後の経過を見る限り、自分の感覚がそれほど誤っていないことにも気が付いた。「この人には税金を使われたくない」と心底実感できた初めての人物だ。それはやはり、大義がなくエネルギーが自己に向いているからだろうと思う。

そんなそぶりを少しでも感じると、ちょっとどうにも止まらない嫌悪感が自分の中に生まれてきてしまう。仕事では気にならないが、私生活では別だ。許せない。

そして今回の衆議院選挙だ。そのどす黒い、利己的なエネルギーが充満している。ファシズムに行く流れとはこういうものなんだろう。感情で政治が動く。「なんとなく嫌い」「生理的に受け付けない」というエネルギーだけで意思が動く。

劇画ヒットラー (ちくま文庫)

劇画ヒットラー (ちくま文庫)

今回だけは(今までも行っていたけれど)選挙に行こう。自分の意思をはっきりと示そう。

仕事で一杯一杯の毎日だけれど、この流れだけは止めたいと考えた。

GLIM SPANKY

またちょっと日本で好きなバンドを見つけた。もう既に有名な人たちなんだろう。深夜、仕事が一段落し脱力してソファに体を埋めていた。こういう時は何も考えられず、というか考えたくなくてぼんやりしている。条件反射的にテレビのリモコンのスイッチを入れた。

褒めろよ

褒めろよ

  • GLIM SPANKY
  • ロック
  • ¥400

その時にこの人の歌声と遭遇した。ボンヤリとした頭は一気に覚めて何だか衝撃を受けた。心にそのまま入ってくる歌声。暴力的でありながら優しく繊細で心地よい。

男性ではこういった性質の声はいくつかある。「踊ろうマチルダ」だったり「竹原ピストル」だったり「エレファントカシマシ」だったりする。しかし女性では珍しい。T字路s は近いかも知れない。一般ウケする、聞きやすいという意味では軍配はこちらに上がる。

とにかくカッコイイ。日本語の歌詞もセンスが良い。ディストーションが程よく効いたギターも心地よい。日本の音楽は数十年前と比較して随分と良くなっている。そんなことを実感した人たちだった。

夏休み

今年の夏休みは味気なかった。ほとんど仕事。その合間に訪れたポケモンGoのイベントが唯一の楽しみだったかもしれない。しかしあいにくその日も雨。小雨かと思ったら酷く土砂降りになって参った。

合間に入った中華街のお店。流行の観光客向けの店ではないが、ここの「えびわんたん」が安くて美味しい。600円という安さにもびっくり。

漂流教室

楳図かずお氏と言えば「まことちゃん」。子どもの時に街の床屋の待合でボロボロになった「まことちゃん」を必死になって読んでいた。ギャグ漫画なのに目が笑っていない登場人物たち(という印象を僕はもった)。どこか狂気を感じさせる漫画だった。

漂流教室は同氏のSF超大作。この漫画を楳図氏のナンバーワン作品として認識する人もいるだろう。映画化もされた。その主題歌が伸びやかで素晴らしかった。誰が唄っているのかは忘れたが。そしてこの漫画(作品)で描かれるのは狂気と恐怖。

ある日忽然と学校が消えてなくなる。学校ごと何千年か先の地球に移動してしまう。食料も水もない場所での子どもだけの生活。いつも優しかった給食のおじさんが凶暴化したり、先生が子どもを殺したりする。子どもの中でも派閥争いが起きたり、謎の生物(未来人間?)が突然と出現したり。終盤では虫垂炎となった同級生をカッターで手術する場面なんかも出てくる。執刀医は何故か医者の息子。それだけで手術をやらされる。ほぼ無麻酔で行いその手術も何故か成功してしまう。

個人の狂気。集団の狂気。母の狂気。とにもかくにも狂気だらけ。小学校低学年の子どもが読むと、トラウマ体験として刻み混まれそうな内容のエピソードばかり

Kindleで全6巻で描かれるこの作品の結末が唯一の救い。 お盆休みに読むには丁度良い漫画かもしれない。