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ひびのいろいろ

清原選手の報道に想う

清原選手の報道に想う

清原和博選手が逮捕された。衝撃的なことだ。甲子園で活躍していた頃はPL学園は自分にとって悪役だった。それは圧倒的であったからだ。桑田選手と清原選手のKKコンビ。風神雷神のようなそそり立つ壁。もう絶対にこの2人が存在するPL学園というのは段違いのレベル。こんなチームにどこの高校が勝てるのだろうか?そんなの絶対に無理だろう。そんなことを確信してしまう程にPL学園は絶対であった。そしてそれ程までに清原選手は凄かった。

しかし桑田選手のクレーバーな印象とは違い、清原選手は非常に繊細で内面的な脆さがにじみ出てくるような印象を受けた。心の中は孤独で寂しげであった。西武ライオンズ在籍時に日本シリーズの巨人戦で見せた涙は象徴的であった。そして清原選手は良く泣いた。本当に脆かった。最近の彼のブログからは絶対的な孤独と哀しさが溢れ出ていた。

僕は清原選手を感じる度に連想する或1人の野球選手がいる。それは伊良部秀輝選手だ。彼もあの大きな巨体から連想するのが困難なぐらい繊細でそしてもの悲しげな選手であった。それは伊良部選手の書籍からもうかがえる。

伊良部秀輝ラストインタビュー (SPA!BOOKS)

伊良部秀輝ラストインタビュー (SPA!BOOKS)

覚醒剤への嗜癖というのは病気なのだ。弱い人間だから、とか駄目な奴ではなくしっかりと治療をしなければならない対象なのであると思う。興味本位で本人の姿をTVに晒すのは百害あって一利なしだ。清原選手には子どもがいる。その子ども達の心を少しでも考えて欲しい。特にマスコミにいいたい。こんな興味本位の人を傷つける報道は止めてほしい。

彼はちゃんと治療を受けるべきた。そしてそういう治療をしなければならないということを世の中に広めることがマスコミの責務だ。そうでなければ彼は死を選ぶしかなくなるだろう。

そんな切ない哀しい想いが溢れ出るような辛い報道であった。