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ひびのいろいろ

【書評】心の野球

桑田真澄選手といえば、色々な野球漫画で悪役に描かれることが多く、KKコンビの片方の清原とは正反対のキャラクターとして見られることが多い。

清原和博選手が豪快で明るく気持ちの良い、一方で桑田選手はどことなく陰欝で暗く真面目。

「投げる不動産屋」などというニックネームまで付けられたりしていたこともあった。

心の野球―超効率的努力のススメ
桑田 真澄
幻冬舎 ( 2010-06 )
ISBN: 9784344018242

 そんな桑田真澄選手が書く自伝。桑田選手のその後の生き方で前述した悪いイメージは僕の中では全て払拭されていたが、本書を読んで改めてその格好良さを再認識。とにかく桑田選手はプロフェッショナルだ。その考え方には誰でも影響を受けるだろう。

  • いい加減な暴露本が出版されて、マスコミの酷いバッシングを受けていた頃には自殺を考えビルの屋上まで上がったこと
  • 清原との思わずホロリとするような関係
  • 巨人へ入団する前、大学院に何故 早稲田大学 を選んだか? 

などがのエピソードは初めて知ったことなので非常に興味深かった。

プロ野球選手で引退してからその輝きが増している選手だと思う。野球とは全く縁のない自分だがその生き方や学び方に関して非常に役に立つ本であった