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ひびのいろいろ

「きみはいい子」は大傑作の映画だった

この三連休は会議があったり、仕事関連の講習会があったり仕上げなければならない書類がいくつかあったりと休みという感じではなかった。しかしちょっとでもそんな気分を満喫したくて会議の合間に映画に行ってきた。

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いま話題の「バケモノの子」とでも観ようと考えたけれど、あまりにも観客が多そうなので断念。代わりにちょっときになっていた「きみはいい子」という映画をテアトル新宿で観ることに。

児童虐待をテーマにした映画。それも事件になるかならないかのすれすれの線を描いた児童虐待。こういう現実はどこの地域でもどこの小学校でもたぶんありふれた風景として存在するのだろう。

舞台は海辺の街で、小学校4年生を受け持つ担任教師 と 団地で暮らす夫が単身赴任中の家族の二つの視点から主に描かれる。特筆すべきは子ども達の演技。自閉症スペクトラム障害を患っていると思われる子どもの仕草は完璧に近い。これが演技だとした脅威的だと思う。

その他にも小学校の風景など、極めて自然で生々しい。なにしろ出演する全ての俳優の演技が素晴らしい。

児童虐待のテーマにありがちな「誰かを悪者にする」という展開になっていないのも良い。結局誰かを悪者にしても何も解決されない。

それにしても池脇千鶴さんは良い女優になったなあ。としみじみ感じました。そして個人的にはこの映画は大推薦です。


映画『きみはいい子』予告編 - YouTube