映画「シュガーマン」
歌い手の声だけで魅了されるアーティストってやっぱり凄い。その声をただ聞いているだけで何とも言えず体がリラックスし、精神の荒波が収まってゆく。そういうアーティストは中々であうのはむつかしいけれど出会った時の嬉し去ったらない。
ここ数年でいえば"踊ろうマチルダ"とそして"シュガーマン"ことロドリゲスだ。きっかけはドキュメンタリー映画。アメリカで数十年無名のままであったアーティスト。
南アメリカで半アパルトヘイトのシンボルソングとして爆発的大ヒットを飛ばした男の物語。
Sixto Rodriguez - Sugar Man 1970
このドキュメンタリー映画には当然ながら本人も出演する。すでにかなりの年齢であると思うのだけど、その顔の非常が何とも言えず穏やかで魅力的。素晴らしく包容力の、ある素敵な笑顔が魅力的な人なのだ。
南アメリカで凱旋ツアーした時の収益金などは全て他人にあげてしまったり、ホテルのスイートルームでベッドに寝ないでソファに寝たり(掃除の人が大変だからという理由で!)。そんなエピソードが満載。
歌は何処と無く哀愁がある声と曲調。なぜこれが半アパルトヘイトのテーマソングになったのかよく分からないところもある。しかし素晴らしいアーティストであることには間違いない。
アルバムはiTunes Storeで購入できる。特に映画のタイトルともなっている「シュガーマン」はお勧め。
Sugar Man
収録: Searching for Sugar Man (Original Motion Picture Soundtrack)
演奏: Rodriguez
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