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ひびのいろいろ

【書評】あのマック赤坂の著書が予想外に素晴らしかった

あのマック赤坂の著書

マック赤坂は先日みたドキュメンタリー映画でほぼ主役で出演していた人物。以前からその存在は知っていた。

ノンフィクション映画「立候補」 | FakePlasticTree

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映画を見て益々その人柄というか人物に興味を持つようになった。YouTubeの政見放送も一通りみた。そのマック赤坂の著書があることを知り早速購入して読んでみることにした。どうせ自費出版なんだろうなぁと勝手に勘違いしていたが、なんと幻冬舎から出ている。

京都大学農学部から伊藤忠商事へ20年以上勤務、その後会社を設立しスマイルセラピー協会理事(?)と経歴をざっと眺めただけでもよくわからない人。そんな人物がどんな本を書くのかなぁと考えて何気なくアマゾンで注文してみたらこれが予想外に良かった。

著書の半分は自分の半生について、残りの半分は「スマイルセラピー」の概要と選挙に出続ける理由について。

そこに記された言葉の一つ一つがよいかんじ。

誰もが無茶だと思うことを、やみくもではなく、きちんと戦略を練った上で、会社の利益になるよう賞賛のある企みをもって挑むのが本当の仕事である。(p.48)

なんて思わず「ドキリ」としてしまう言葉だ。

人間関係に憎しみを持ち込んだのは、僕たち自身である。その失敗を、きちんと認めねばならない。(p.167)

起業セミナーに参加するのはマスターベーションだが、行かないより行く方がいい。

(略)マスターベーションは気持ちが良いもの。気持ちがいいいんだったら何回やってもいい。大事なのは事後の処理。頭をすっきりさせた後で、そんな行動を起こすかだ。(p.191)

縁起にとらわれているうちは。大人物にはなれないだろう。科学的裏づけのない占いと願掛けに振り回されるのは、心が弱い証拠。(p.195)

僕たちが帰るべきは。過去ではなく、いまと未来の時間軸でつくられた、はるかな天空なのだ(p.232)

 それ以外にも意外と真面目な(?)珠玉の言葉がぞろぞろ出てくる。選挙も大まじめに出馬していることもこの本を読むと分かる。実際選挙の得票数も徐々にでは上がっている。残念ながら直近の参議院選挙では前回の都知事選挙よりは票数は少なく、選挙活動の引退の噂もあるようだ。なんとか頑張って欲しいなあ。