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ひびのいろいろ

かかりつけの歯医者さんを作ろう

僕は歯垢(プラーク)が付着しやすい体質なのだそうだ。歯医者さんで言われたことがある。

そのせいかどうか分からないけれど、虫歯になりやすい体質。歯の磨き方がいいかげんなことがあるかもしれないが、兎に角虫歯には酷く悩まされることが多い。歯磨き粉や、リステリンなどにお気を遣っているけれど恥ずかしいことにこの歳になっても歯医者に年に数回は通っている。

そして歯が痛くなった時に、空いてそうな歯医者を狙って歯の治療をする。だから、かかりつけの歯科医なんて僕にはない。

なぜ、「かかりつけ歯科医」のいる人は長寿なのか? (ワニブックスPLUS新書)

今回読んだこの本は、僕のように歯が痛くなってから歯医者に行くのでなく、普段から「かかりつけ歯科医」を作って、自分の歯のセルフケアをすることを薦める本だ。

  • 第一章 データが語るかかりつけ歯科医を持つ人の特性
  • 第二章 かかりつけ歯科医は何をもたらすのか
  • 第三章 かかりつけ歯科医をもつ人の17人の体験談
  • 第四章 よいかかりつけ歯科医と出会うために
  • 第五章 口腔ケアのあり方で日本人の未来は変わる
  • 第六章 予防歯科の専門家である歯科衛生士 その役割と課題とは?

歯の健康度が高い人は、生活の自立度も高くQOLが充実している。少し考えれば当たり前のことだ。美味しいものを食べられるというのは、人間の幸せ。

本書ではQOLを高める、かかりつけ歯科医との付き合い方として以下の三つをあげている

  1. 虫歯の原因となる甘味食品を控え、栄養バランスをとれた食事をよく嚼んで食べましょう
  2. ストレスをため込まず、顔面、口腔を良く動かし、摂食・嚥下のための口腔機能を良好に保ちましょう
  3. フッ素入りの歯磨き粉やキシリトール入りのガムを選んで、虫歯予防に役立てましょう

フッ素というのは虫歯予防に非常に有効で、アメリカなどでは水道水にフッ素を入れて虫歯予防に役立てているらしい。そして実績として虫歯が減少しているとのこと。上記の三つのことを補完・強化するのが歯科医での定期健診+クリーニング

口腔内の健康を維持できるかは、口腔内の歯垢を以下に確実に除去できるかによるといっても過言ではありません。この確実性を今違いなく高めるのが、定期的なプロの手によるクリーニングなのです。(P.52)

歯垢は時間が経つと石灰化して歯石となりますが、この歯石は専用の器具を使用しなければ除去することはできません。歯石が付着した歯は表面がザラザラとしていて、新たな歯垢が付着しやすい状況を生み出します。適切な歯垢のコントロールのためには、歯石は確実に除去していく必要があります。(P.52)

なので、丁寧に歯科衛生士の先生が歯石の除去をしてくれる歯科医ほど信頼がおけるとのこと。

歯周病になって歯がどんどん抜けていくのはなんとも悲しいこと、今のうちから自分の歯を定期的にメンテナンスする必要性を感じられた本であった。

しかし、歯医者さんが一杯ありすぎてどこに行けばいいんだろう。そこが一番問題だったりして