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ひびのいろいろ

星の旅人たち

ロードムービーばっかり最近見ている。元々旅をする映画が好きなのは自分にふういう欲求があるからだろう。仕事の出張以外で旅に出た日が何時だったか?

そうやって思い返してみると思った程に少ない。日帰りの自転車旅行なら時々している。それだけで随分とリフレッシュになる。これが数泊泊まる旅行だったら、数週間だったらもっとだけれど、どんなに素晴らしいだろう。きっと人生観が変わるに違いない。

人生で一番長く旅行をしたのはいつの時期であったか? おそらく大学卒業と同時にいったギリシャの1週間が最長でなかったか。なんとも寂しい半生だなあ。せめて死ぬまでに1ヵ月ぐらい ふらふらと放浪の旅をしてみたいものだ。

星の旅人たち [DVD]
マーティン・シーン, デボラ・カーラ・アンガー, ジェームズ・ネスビット, ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン, エミリオ・エステヴェス
アルバトロス ( 2012-11-01 )

この映画はゴールデンウィーク中に見た.やっぱりロードムービーだ。息子を亡くしたアメリカの眼科医が、息子が歩く予定であったスペインの巡礼地を旅する物語。お遍路さんの外国語版といった趣きだ。すなわち「ずーっ」と歩く。

旅のきっかけは息子の亡骸をとりにいったことで始まる。装備はすべて息子がもっていたもの。事前準備も何もしないまま旅は始まる。ヨーロッパの広大な大地が唯々美しい。そしてこの「歩く」という単調な作業が非常に神聖なものに感じられる。

最初は1人旅であったが、徐々に仲間(?)も増えていく。

起承転結があまりないどちらかというと地味な映画だけれど、心にジワジワと染み渡る良い作品であったと思う。