梅原氏の対談本
格闘ゲームはほとんど興味がない。ストリートファイターの初代がブームになった頃、人だかりの奧から他人のプレイを見ていただけだ。およそ反射神経がまったく良いとはいえないので、手が出せなかった。ゲームセンターでプレイをしているといきなり参戦されてボコボコにされるのは目に見えているので躊躇していた。
そもそも僕のゲーム熱というのは中学生時代でピークを迎えていた。1942とかパックランドとかが全盛だった時代だ。格闘ゲームであればイーアルカンフーかな。あれは面白かった。
このゲームはゲームセンターだけでなく、MSXやファミコンにも移植された記憶がある。
そしてその当時からゲームセンターには独特なコミュニティーがあった。ゲームが突出して上手い人はその当時から存在していた。そして中学生にとってはかなり尊敬されるような存在であった。格闘ゲームがブームになった頃からよりその勢いが増していったように僕は思う。
本書は格闘ゲーム家の梅原氏とちきりん氏の対談集。格闘ゲームで生活しているプロのゲーマーだ。その世界を切り開いた人物。それだけでなんだかとても凄い。自分は今までその存在をまったく知らなかった。
そしてこの対談集が抜群に面白い。「ちきりん」氏の話の引き出し方(煽りかた?)がうまいのだとおもう。上手く梅原氏の特性を引き出している。梅原氏の学歴に対しての考え方、仕事に関しての考え方が、ちきりん氏と正反対(わざとそうしたんだろう)なのが良い。
道を究めた人というのはやっぱり凄いなあと改めて感じた書籍でした。