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ひびのいろいろ

名古屋な日々

名古屋という場所は特別な場所だ。それは自分が中日ドラゴンズの熱烈なファンだからだけではない。(最近のドラゴンズは結構悲惨なことななっていて、心が痛いのだけれどでも僕は応援し続ける。)

大学を目指すに当たっての目標が名古屋にあった。10代後半の僕はすっかりこの地で学生生活を送るということを夢想していた。そんな日が来るんだろうと妄想していた。結局そんな現実は僕には訪れなかった。それはそれで納得している。別の良かったこと、恵まれたこと人との出会いが沢山あった。実力が足りなかったのもよく分かった。

しかしちょっとこの土地の名前がよぎると心が痛くなる。3月の少し寒い名古屋駅の地下街を絶望的に泣きながら帰った日を思い出す。新幹線に乗りながら「皆になんて言おう?」とひたすら考えていたのが蘇る。

そんな土地での研修。心の痛みをごまかすかのように食欲が止まらなかった。

何を食べても美味しかった。そして恐らく全てのものがハイカロリーだった。

味付けも濃い。そんな土地に長く住むことになったらきっと僕は成人病になっていたに違いない。そんなことを確信した名古屋の日々でもあった。

結局僕の人生はこれで良かったのかもしれないなと改めて思った。