FakePlasticTree

ひびのいろいろ

書店が消えた

僕が住んでいる街はいわゆる私鉄沿線の小さな街だ。駅周辺には小さな商店街があり、夕焼け時などは、夕日が人や背丈が低い商店街の店舗を仄かに照らし暖かい色合いとなる。それがちょっとした安堵感を生んでほっとした気持ちとなる。そんな光景が大好きだ。

最も夕暮れ時に自分の街に帰ることが出来るなんてほとんどないけれど。

困ったこともある。都心の私鉄沿線にあらがちなこと。それは踏切が全く開かない。一旦閉まったらそれ相応の覚悟を持たないといけない。近く(何年間さも先だろうが)駅が地下化されるみたいだが大事なのは今現在だ。

しかも僕は地下鉄が苦手。何ともいえない圧迫感があって息苦しくなる。朝の光を浴びながら、夕焼けに目を細めながら電車は乗りたい。

困ったことが最近追加された。待ちの小さな書店が閉店になった。チェーンの飲食店となった。いかにも小さな街の書店といった佇まいだった。店員が暇そうにレジで「ぼーっ」と座っていた。あまりやる気がなさそうだった。店舗の広さも10-12畳程度。席を立たなくても店員さんは店の隅々まで見渡たすことができただろう。あの店員さんは1日殆ど歩くことはなかったのではないか?。酷く運動不足だったろう。まぁでもそんなにメタボ体型じゃなかったな。

と色々妄想が広がってしまった。

しかし書店が自分の街から消えるのは何とも切ない。大袈裟だが文化的資産の喪失何ではないか?と考えてしまうほど。哀しい。