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ひびのいろいろ

最近見る夢

お題「最近見た夢」

年齢を重ねれば重ねる程に夢を見る回数は減ってゆく。

そして夢はその時の自分を的確に表現している。

小児期に見た夢の多くはこわいお化けの夢だった。冷や汗をかいて夜中に泣きながら覚醒した。夜間に目が覚めた時のなんとも言えぬ恐ろしい記憶。そして世界が少しねじ曲がるような不気味な感覚の夢。自分の子ども時代とは概してそんなもんだったんだろう。

大学時代はひたすら試験の夢だった。冷や汗をかきながら夜間に覚醒した。端的に言うと試験に失敗する夢だ。本当に嫌な夢で悪夢だった。あまり地頭の良くない自分は人と同じような成績を取るのに多くの労力を有することが多かった。だから肝腎な試験で失敗することも多かった。この試験の夢はようやくここ10年ぐらいで見なくなってホッとしている。

社会人になってからの夢は『空を飛ぶ夢』だった。自分の意思で軽快に空を飛べるのだ。それは爽快だった。この時代は自分の将来にちょっとだけ希望を抱いていたのかもしれない。そんな夢はまさに夢だったということに今更ながら気づいたけれど。

そして最近の夢は『昔の友と出会う夢』。目覚めは切ない。懐かしいが切ない。それはあの頃の時代には決して戻れないからだ。人間というのは昔には二度と戻れない。その頃の人間関係には絶対に戻れない。そんな当たり前のことに40代になって気が付くとは愚かだった。