【書評】人間仮免中
「人間仮免中」とはなんて自虐的な内容のタイトルだろう。本書は統合失調症に罹患した女性のノンフィクション。
自殺未遂で歩道橋の上から飛び降り、顔面骨折。その後の壮絶な闘病生活を描く漫画。しかしちょっと調べてみるとその前の人生も激烈。
前夫の会社倒産からスカトロ系のAV女優という経歴。その後の夫の自殺などなど。ちょっと調べただけでもその内容は壮絶。
気持ちが重くなり本書を読み終えるまでに1ヶ月以上かかってしまった。それだけ本書の内容は重い。絵柄はどっちかというと可愛いタッチで書かれているものの、本のページをめくるたびに暗澹たる重いに体中が支配される。読み手の健康度も相当重視される内容だ。
かなり元気な時に本書を読まないと立ち直れなくなるぐらいのダメージを受けてしまうかもしれない。
表紙の「生きているだけで最高だ！」という言葉にはほっとさせられるけど
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