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ひびのいろいろ

「働きながら社会を変える」

 外資系金融機関に勤めるバリバリのエリート・サラリーマンが児童養護施設へ1ヵ月住み込んだ後、仕事がない週末を児童擁護施設への援助へと社会活動をする。その経緯を描いたノンフィクション。

 

 

 児童擁護施設の環境改善と進学支援がその支援の中心となるらしい.発展途上国向けへのマイクロガバナンスなどもやっている。

 

著者の近影を写真でみると,まだ20代か30代前半。凄く若い。活動力もあるし、能力も高い。こういうビジネス・エリートの人々がどんどん社会活動をしていって欲しい。なによりも説得力があるのは、”まず、本業第1”と考えている所。
 

 単に偽善に溢れる自己愛に基づいた、時としてうっとうしいボランティアではないところ。力のない、押しつけがましい善意ほど迷惑なものはない。

 

 なんだかんだいって世の中は力であり、お金。そんな状況に子ども達まで浸らせる必要はない。だから力のある人々が子どもを守るしかない。

 

 仕事柄、僕は児童擁護施設とはきってもきれない関係にある。なので僕も僅かながら、このNPOに資金面で応援することにした。国を支えていくには子どもを支えていくしかない。この国は明かに老人の権利ばかり主張されすぎている。そんな現状を少しでも変えていければいいかなと思う。