どんな人にもお奨め! 認知行動療法の入門書『ケアする人も楽になる 認知行動療法入門』
認知行動療法の入門書。何故かナースを対象にして書かれているけど、内容的には全然ナースじゃないくてもOK!
目次はこんな感じ。
第一章 ストレス状況とストレス反応を目に見える形にしてみましょう
1.ストレスって何?2.認知行動療法の基本モデル3.階層的認知モデル第二章 アセスメントしてみましょう1.アセスメント2.コーピング3.認知行動療法の進め方4.認知行動療法の適応と限界、および実施にあたっての注意点第三章 プリセプティとの相性が悪く悩む先輩看護師アヤカさん1.認知行動療法に望みをかけて来談したアヤカさん2.自己観察と外在化でかなりすっきり3.目標リスト達成までこぎつけた4.認知再構成法で「認知」に焦点を当てる5.問題解決法で「行動」に焦点を当てる6.コーピングレパートリーを可能な限り増やす7.これまでより上手にストレスと向き合えるようになったアヤカさん第四章 Book1で紹介した理論・技法
BOOK1は主にアセスメントに内容が絞って描かれている。看護師さんの実際にありそうな事例に基づいて書かれてあるのでとても分かり易い、しかもその事例もどの職場でもありがちなこと。(部下が全然言うことを聞かず、そのことで上司にも叱られ、自己嫌悪に陥ってしまっている状況など)
自分のおかれている状況をしっかりと評価して、第三者の視点から考えるだけで状況はかなり楽になる(自己観察と外在化でかなりすっきり)。
平易な文章で、簡潔に書いてあるので誰にでも役に立つ本だと思う。紹介されているツールもすっきりとしていて見やすいし、挿絵も柔らかく優しい感じが出ていてとても良い。この著者のDVDも見たことがあるのだけど、講義内容もとても簡潔かつ分かり易かった。
こういうわかり安い書籍は読むだけで頭の整理になる。