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ひびのいろいろ

受験の季節ですなあ

受験のシーズンだ。というか僕の住む地域ではもうほとんど終わったのか。大学受験の時には確か後期試験が今頃で、やっとひと息付ける頃だった。とにかく受験というのは苦しい。色々やりたい時期に1つのことに集中しなかればならない。つっこんで言うと、ひとつのことに集中できるということは酷く幸せなことなのだろう。しかしそれはちょっと外の世界からみた時の話。当事者としてはとっても辛いものだ。

そしてその殆どの対象者にとっては自分の力で何とかしなければならない初めての体験になるんだろう。とはいっても気づかないところで多くの人に支えられているのだろうけれど。それでも最終的には自分でやったことに自分で責任を取らなければならない初めての体験になる。それは小学校受験の子どもにだってそうだ。そういう人がほとんどだろう。

僕は恐らく検査はしたことはないが、地頭というか生まれつきの能力は高くない。受験や試験というものにからきし弱かった。生まれてから試験というものには受かるより落ちた体験のほうが多かった。今まで第1志望の学校に入れたことなんてなかった。大学にやっと入った(拾われたといったほうが正確かもしれない)後も勉強には苦労した。隠れて人の2倍ぐらい勉強してようやく、ギリギリ単位を取れるぐらいの感覚であった。 だから毎年この時期になるとちょっと心が痛む。

そして10代とか20代とかの自分と同じような想いをしている人々が日本に何万人もいるんだろうな。僕の周りにだっている。

でも若い人達が自分の境遇に負けず、それでも前を向きながら自分の力で勝ち取った成功を聴いたとき、頑張っても報われなかったけれどそれでも腐らずに前を向いている姿を聴いたり見たりしたときに感動する。この仕事をやっていて良かったなあと想う。つい最近もそういうことがあった。

とにかく受験というのは人生の中では大したことではない。それでも色々なことを考えさせてくれたり、感じさせてくれるものなんだよなあということを実感させてくれる。