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ひびのいろいろ

人の悩みなんてそんな簡単に消えるもんじゃない

何だかもう色々疲れることが多い。年齢を経るにつれてそれはどうにもならないことが多く、悩みが指数関数的に増加していく。 生まれてから40数年。加齢とはこういうことなんだろうな、と日々実感する。身体も動かなくなってゆく。

周囲を見渡すと躁的に自らを鼓舞する人々が多い。自分もそんな気分になって自らを奮い立たせたこともあったけれど、何しろ疲れる。3日ともたない。正確に言うと半日ぐらいしか持たない。躁的防衛というのは後にとんでもなく辛い鬱が待っている。それが分かっているだけにたまらなくしんどい。

自らの”しがらみ”から解き放たれる! そんなことを唄う人や商売は多い。そんな人は単純なもんじゃない。悩みは解決するもんじゃない。 解決しないと分かっていながら、それをありのままに受け止め『しっとりと奥歯を噛みしめてしみじみ耐えうる』ことが必要なのだろうと思う。

走りながらそんなことをずっと考えていた。 そう思うきっかけをくれたのは走りながら聞いたAmazon audibleの書籍。

太宰治「わが半生を語る」

太宰治「わが半生を語る」

まるで座禅を組むような感覚で正月のランニングをすることができた。人があまりいない、青々とした空。淡いガラス細工のような繊細で美しい空。そんなことを感じながら今日も少しだけ走ることができた。それだけで嬉しいではないか。