FakePlasticTree

ひびのいろいろ

僕の子ども達は友だちを「さん」付けで呼ぶ

 僕の子ども達(小学生)は、同級生の名前呼ぶ時に「~さん」と呼ばなければならない。小学校に入学してからそうなってしまったらしい。学校の中だけではなくて、外で友だちと遊ぶ時や出会った時もそうしなければならない。子ども達は1年生の時からそうしつけられているから、それがもう習慣になってしまっていて至極当然のことになってしまっている。実際子ども達が「~さん」づけで、他の子どもと公園で遊んでいる姿などをみていると何とも心地悪いというか不思議な感覚になる。はっきりいって気持ち悪い。

 上記のような状況であると友だちに対して「あだ名」で呼び合うようなことはない。確かに小/中学校の頃のあだ名というのは人権無視というか、ほとんど虐めに近いような類いのあだ名もあった。虐めに敏感になり、保護者のことも配慮すると名前を呼ぶ際に「さん」付けするのが一番安易というかてっとり早いのだろう。子ども達に付けられたあだ名 が悪意のあるものか、違うものなのか、虐めなのかそうでないのか大人が判断する必要がなくなる。

 僕たちの仕事でも人の名前を「~様」と呼ばなければならない習慣が数年前からある。そうなってから何か居心地が双方で気まずくなったというか血が通わなくなり、何故か人間関係が敵対関係(緊張感だけが強くなるような)になってしまったような気がする。

 時代背景を考えると上記のことは仕方がないことなのかも知れない。

でも子ども達の世界でさえ、人と人との関係の間に余裕がない。常に神経をとがらせていないとならない状況なのかな、と思うとちょっと切なくなる。決して昔は良かった、なんて言うつもりは毛頭ないんだけれど。