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ひびのいろいろ

パスカルズと少年王者舘の『永遠の昼寝』を観に行ってきた

僕が10代の頃はバンドブームでその象徴ともいえる存在が『さよなら人類』の”たま”であった。自分もきっかけは『さよなら人類』であったのだが、アルバムを聴いてみてびっくり。 全く正統な真面目な音楽で、聴き方によってはプログレッシブロック。非常に完成度が高くオリジナルで日本人にしかできない作品だなあと感激した。演奏も超人的に上手い。それから僕はHR/HM大好き人間となってゆくのだけれど”たま”のアルバムはずっと聴いていた。

数年前『たまの映画』が上映された時にも新宿まで自転車を飛ばして観に行ったのだった。その時は丁度 知久寿焼さんが最後に単独ライブで2-3曲歌って下さったのが強烈に印象に残っている。缶ビールをチョビチョビ飲みながら 演奏し歌う姿は神憑っていた。

そして"たま”のメンバーのおふたり石川さんと知久さんが所属しているインストゥルメンタル・バンドが”Pascals”。もう10年以上も活躍していてアルバムも何枚か発表している。

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多国籍な音楽で暖かみがあっておもちゃ箱のようにカラフル。そして楽しく少し怪しい。パスカルズを自分なりに表現するとすればそんな感じだろうか。世界中さがしてもこんな音楽やっているバンドはないだろう。そう思わせてくれる唯一無二の存在なのだ。

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そしてパスカルズがライブを東京でやるというので行ってみた。少年王者舘という劇団とのコラボだった。パスカルズのライブに合わせて少年王者舘が近代的なダンスをするという企画。これがまた素晴らしかった。パスカルズの音楽は元々 絵画的というか演劇的なだあと考えていたのだが、少年王者舘のダンスが加わることでそれがより一層増強されていた。このダンスのレベルも素晴らしく、振り付けが巧で思わず見とれてしまう程。

小さい会場で観るのが勿体ないほど贅沢な体験だった。昭和の少しくすんだ色彩の中で極上のサーカスを観ているような感覚とでもいったら良いのだろうか。とにかく素晴らしい時間を過ごすことができた。

水曜日

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