FakePlasticTree

ひびのいろいろ

戦争と家族の絆

lageri-movie.jp

年末に映画をみた。少し年末に時間が出来たので何か見たいなぁと思いNetflixをぼんやりと見ていたのがきっかけだった。選んだのがこの映画「ラーゲリより愛を込めて」だった。

自分のルーツの1つは満州にある。太平洋戦争当時に祖父は満州において関東軍で任務にあたっていた。終戦間際に家族ごと日本に帰国したから、この映画の背景にあるようなシベリア抑留は祖父は経験していないが、満州にはそういうわけで少しの愛着がある。子どもの頃にソ連軍への恨みは.祖母からよく聞かされた。ことあるごとに、中国の人達の温かさとソ連軍の冷徹さを祖母は語っていた。その時の祖母の目は子どもながらに怖かった。それほどロシア人を憎んでいるんだろうなと子どもながらに思ったものだ。この映画をみて、そんな子どもの頃の記憶が蘇ってきた。

しかし、この映画をみて印象的だったのは人の笑顔だ。慈しみにとんだ柔和な笑顔だ。二宮和也氏や北川景子氏の自然な笑顔が映画を見終わった後もずっと心の中に残っている。

戦争映画ではあるけれど、そして決して幸せな内容の映画ではないのだけれど、なぜかすごく幸せな気分になれた作品だった

身体を休めるためにリカバリーウェア

金曜日にモデルナの3回目のワクチンを接種。

翌日、起床して発熱もなく、注射部位の疼痛と身体のけだるさが少しあっただけだったので まぁ大丈夫だろうと職場に出かけた。しかしながら時間が経つにつれ気怠さが加速度的に上昇した。発熱はなかったものの、ちょっと仕事にならなかったので半日で退社。その後丸1日布団の中でひたすら爆睡。寝ていたというより倒れ込んでいたというほうが適切かもしれない。もっと正確に言えば、寝ているか起きているか分からない状態のままひたすら布団の中で過ごしていた。

朦朧とした意識状態の中で体温を測ると、既に38度を超えていた。もうこの数値を見ただけで個人的にはしんどい。ワクチン2回目の接種の時は発熱がなかったので若干油断はしていた。この寝ているか起きているかよく分からない朦朧状態が辛い。

今後コロナウイルスの情勢によってはこのワクチン接種が半年に1回の頻度で持続し、この苦行が訪れるのかと想像すると憂鬱な気分になってくる。

それでも自分の家に帰ると 大分気持ちが安らいでほっとする。自分の家だから当然といえば当然なのだ。そして最近、家に帰って部屋着に着替えるとだいぶ心は落ち着くのだ。その理由はリカバリーウェア。自分が使っているのは以下の二種。

ベネクス / TOPページ

リカバリーウェア BAKUNE | TENTIAL[テンシャル] 公式オンラインストア

はっきりいって医療的なエビデンスは低く、プラセボ効果も多分にあるだろう。それでも個人的体験から述べると最高に着心地がよくリラックスできる。(多分気のせいだけれど)身体の力が抜けていく感覚があるし、朝の目覚めも良い(と思う)。 そしてこの類いの製品は衣料品としてはかなり高額だ。こういった製品をいつかUNIQLOなどがが開発・発売して安価で提供してくれれば幸せなんだけどな。

プリズン・サークル

自分が勤めている場所に通ってくれている保護者の方に「是非見てください!」と念押し(?)された映画。島根県の刑務所を舞台にしたドキュメンタリー。 この刑務所にはTC(回復共同体)を利用した治療プログラムが存在している。このプログラムを2年に渡って追ったのがこの作品。やっと休みを利用して約束を果たし、見ることができた。結果素晴らしく良かった。そして勉強になった。

TCの方法論などについては自分も詳しくは知らないのだけれど、詳しくは以下の書籍に書いてある。この映画に出演している藤岡氏は日本の犯罪臨床の第一人者で、自分も随分他の書籍などで勉強させていただいた。映画の中での藤岡氏の表情は素晴らしく温和で仏様のようだったことも付け加える。

治療共同体実践ガイド―トラウマティックな共同体から回復の共同体へ

治療共同体実践ガイド―トラウマティックな共同体から回復の共同体へ

  • 発売日: 2019/10/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

映画をみて分かるのは受刑者達が本当に自分の言葉で会話をしていることだ。輪になって受刑者達同士でだ。犯罪加害者達はおしなべて幼小児期から過酷な経験をしてきた人達がほとんど。そして陰性の感情を箱の中に押し込めて何も感情を感じないようにしてきた。このプログラムをすることでその体験をすべて乗り越えることができるわけではないのだろうけれどきっかけにはなるのだろう。

永山則夫 封印された鑑定記録 (講談社文庫)

永山則夫 封印された鑑定記録 (講談社文庫)

映画を見終わって連想したのは永山則夫の書籍だった。この物語と同じことが、TCの方法論をとりまく人々にもおこっているのだろう。犯罪加害者には罰ではなくて治療が必要であるということが本当によく表現された作品だった。こういう映画が地上派などで放映されるようになればよいなぁ。それが叶えばきっと良い世の中になるのになぁ。そしてそういう世界の先にトラウマを正しく見据えた トラウマインフォームドケア が根付いた社会ができるのだろうなぁ。

あの頃

youtu.be映画『あの頃。』公式サイト

アイドルオタク達の映画なのかなぁと思って見てみたらちょっと違った。それはとてもよい意味で裏切られた。

「あの頃」というこの映画の題名は中年を過ぎた自分の心にも随分と突き刺さる。生きていく年数を積み上げるとだれにだって「あの頃」と思える時代が出てくる。そしてその時代が共通の想いをもった仲間と過ごせればそれはとても幸せな人生なんだろう。青春を過ぎて社会の現実に直面化した時に、共通の趣味をもった仲間と出会えた映画の登場人物は最高に幸せそうに見える。

想えば自分はほとんど仕事関係の仲間しかもてていない。そういう意味では寂しい人生だなぁと今更ながら実感してしまった。しかし学生の頃なら一緒の空気感をともに過ごした少数の仲間がいる。その思い出で今も何とか生きながらえているのかもしれない。そういった時代や人々には今も感謝しているし、挫折の多い半生だったがやり直したいとも考えない。

仲間(他者)との思い出は誰にだってその人の生きて行く力になる。そういう思い出を作ってほしくて今の仕事を続けているのかもとおもう。

MacBookProが修理から戻ってきた

yoshitaka.hatenablog.jp

先日修理にだしたMacBookPro 2017年モデル。今でも現役バリバリと活躍していたため 修理で時間はかかってしまうとはいえ その不在期間は業務の負担になることが予想された。 勇気を振り絞り、充分な感染対策をした上でApplestore新宿店にMacBookProの持ち込み修理を依頼した。店員さんはAppleらしくフレンドリーかつ丁寧で迅速な対応をしてくださった。修理期間の目安は約一ヶ月ということでかなりの覚悟を個人的には決めていた。まぁそれで今までの諸問題(バッテリーが充電できない ファンの異音 動作速度の遅さ)が解決されるのならそれはそれでよい。そう解釈をしていた。まぁ正直言うと約1ヵ月の修理期間という単語がフレンドリーな店員さんのマスク越しから聞こえた時に若干の目眩がしたことは秘密にしておこう。その間 iPadで仕事をする覚悟を決めていた。

しかし納期は予想外に1週間で終了した。昨日昼間に突然製品つまりMacBookProの発想通知が僕の元に送られてきたのだ。これは嬉しい。本当に嬉しい。しかもキーボードの不具合も一緒に治ってくるのだ。悪い予想が外れた時の幸せ感といったら半端ない。

そして随分幸せな気持ちでこのブログを書いている。ありがとうApple。ありがとうAppleStore新宿。 これでまた今日から仕事が頑張れる。

こんな小さな幸せは人生を豊かにしてくれる

(2021.02.11 追記) applech2.com

もしかしたら、この不具合だったかも。そう考えるとなんだか何とも言えない気持ちになってくるなぁ

もう一度だけ この声 を

踊ろうマチルダ の声を最後に生で聞いたのは約2年前の西八王子の駅近くの焼き鳥屋であった。中央線の線路沿いにあるその小さなお店でライブをやってくれたのだ。 全員立ち見の席でほぼ2時間 立ちっぱなしであったけれど 全く飽きることなく 飽きるという言葉をこの場で使うことさえ失礼に思える程に素晴らしい時を過ごさせてもらった。この空間を過ごさせてもらったことで次の職場へ行く勇気をなんとなく頂けたような気がした。

この日のこの音楽を聞きながらハイボールを飲んだ記憶を僕は一生忘れないだろう。

yoshitaka.hatenablog.jp

その際のライブのご本人の様子はどことなく 儚げで元気がなさそうであった。あくまでも自分の推測だが。 そして この日以来 まったくライブの告知などがなくなってしまった。活動を終了したとのことだった。

youtu.be

いつか直ぐに別の形で再開し、この素晴らしい優しくも男らしく繊細な声が聞こえるのかな と考えていたが約2年間全く音沙汰がない。きっと何処かの街の外れで歌っているのかな。

yoshitaka.hatenablog.jp ここ10年でもっとも聞いた音楽。自分に生きる力を与えてくれた音楽といえる。それだけにもう一度この声を生で聞きたい。

Yetina のlight crew neckが素晴らしい

Yetinaってやつはとてつもなく暖かく着心地がよい。 Yetinaってやつはなにかというと前述した文章に集約されているが 凄く手間暇かけて裏地の素材(暖かさと着心地の良さ)にこだわった洋服のメーカだ。

隙間風がビュンビュンヒンヤリと絶えることなく吹き込む 木造アパートに住んでいる自分にとって欠かすことのできないYetina。なにしろ眠るときにはスエット上下と靴下まで全部Yetina。暖かいのは勿論のこと、裏地の生地の心地良さが抜群で癖になることこの上ない。そしてデザインがシンプルでカッコ良いことこの上ない。極上だ。

しかし欠点もあって その生地が厚すぎてコートやジャケットのインナーとして使用するには若干の不便さがあった。事実僕もほとんど部屋着として利用をしていた。

最近になってその生地の厚さを改善しより着回しが増すように開発されたモデル light crew neckが発売された。もういてもたってもいられなくなり、都内では一番Yetinaの品揃えがあるblack-brickというお店でこのスエットを購入した。ちなみにこのお店は吉祥寺駅から徒歩数分にあるという抜群の利便性で個人的には超オススメです。

購入して2−3日経過しているけれど、超絶暖かくてそして着心地がふんわりとして本当に気持ちよい。ふわっとしたこの感覚は今まで体験したことのない感覚。もしかしたら色違いを別途購入しようかと迷っている程に気に入っている。

唐突であるがそして最近リピートしている曲。日本語が美しすぎて泪がでます。